タイに限らず、東南アジア圏で大流行している不動産投資詐欺
今まで管理人が聞いた話はタイ、カンボジア、インドネシア、ベトナム、シンガポールです。
その他、友人からの情報も含めると、台湾、ロシア、中国本土まで広がります。
手口はどれもほとんど同じで、セミナーなどを開催し、一般人向けに「東南アジアの不動産は毎年すごい勢いで値上がりしていて、今買っておけば確実に儲かりますよ」というような感じで話をして、後日個別で話して集金するというような感じです。
立派な新築物件の写真とともに話がすすめられるので、海外のことを知らない方だと信じやすいかもしれませんね。中には本物の不動産登記簿を用意しているグループもいるようですが、不動産登記簿は日本でも素人にわからりづらいのに、外国のものだとなおさらわかりにくいですよね
タイ、コンドミニアム投資の失敗、詐欺の実例
いくつか実例を紹介します。
不動産セミナーを開催し「タイのコンドミニアムに共同出資して転売益をみんなでわけましょう」と謳う
このフレーズ聞いたらほぼほぼ詐欺です。
まず、タイにはいわゆるコンドミニアム法があり、外国人の部屋の占有率は全部屋の49%までであり、コンドミニアムの全てを購入することはできません。
また、土地に関しては外国人は一切購入できません。
共同出資の場合、所有者の名義はおそらくそのお金を集めている人になるでしょう。
また、不動産価格が値上がりしているということは転売時に大きな利益を得ることができるということ。
はたして賃貸などでコンドミニアムの数室を運用したところで、分配するほどの利益を得ることができるでしょうか?
訳あり物件を情報の少ない外国人に売りつける悪質業者
日本国内でも訳アリな物件を見分けるのは難しいてすよね。
それがタイなどの海外不動産になると、言葉の壁や情報の少なさなどの理由でさらに見分けるのが難しくなります。
実際にあった話がタイの有名不動産ディベロッパーS社の手抜き工事によるコンドミニアム。
当初は多くのタイ人がそのコンドミニアムを所有していましたが、手抜き工事が発覚し、大量の部屋がキャンセルのため不良在庫のような扱いになってしまったようです。
当然、タイの大手不動産ディベロッパーのスキャンダルとして、大きなニュースになってしまったために、タイ人にその物件を売ることは不可能な状態になりした。
そこで悩んだS社がとった方法が、その部屋を外国人に売ることです。S社の日本人担当者に聞くと「なぜか想定外に○00部屋が、キャンセルで戻って来てしまったんですよね〜、タイ人の気質ですね」でした。
ちなみにこのキャンセルされた部屋の多くは日本人が購入予約をしたらしいです。
さらにこのS社はわざわざ日本や香港などでも不動産セミナーを開催して、売り込みを行ったとのこと。
情報不足って恐いですよね。
住民運動によって、実質建設途中で建設中止
これはほぼないことですが、実例があります。
この件の被害者の多くはタイではファランと呼ばれるヨーロッパ系の人々だったようです。
タイのパタヤに行くと、ジョムテイン地域に建設が途中で止まっているコンドミニアムを見ることができます。
パタヤは観光リゾート地であり、景色を大事にするという理由もあり、タイに大きな影響力をもつタイの不動産ディベロッパーでない限り高層コンドミニアムなどの建設の許可が認可されにくい街です。
このコンドミニアムは当初、許可がとれないと同時に、周辺住民からの反対もあったようです。
役所への裏金などをうまく使って許可をとったようですが、建設途中で住民による予想以上の激しい反対運動によって建設許可が取り消されてしまったようです。このコンドミニアムの本当のオーナーがファラン系のオーナーだったことも関係あるかもしれません。
また、タイのコンドミニアムの売り方の性質上、建設前から売出を行なうので、多くの購入予約をとってしまっていたようです。そして、この購入者たちは今でも資金の返金はなされていないらしいです。
すでに廃墟ビルのような様相を呈していて、解体も容易ではない超高層コンドミニアム。
パタヤの景色を台無しにしているこのコンドミニアムは今後どうなるのでしょう?
また、実質オーナーは無事でいられるのでしょうか?
まとめ
実例も含めて、タイを絡めた不動産投資詐欺や不動産投資の失敗について書きましたが、この実例以外にもたくさんの詐欺事例や失敗事例があります。タイを含む海外を絡めた投資を行うときは最低一度は現地に視察に行きましょう。
情報不足のまま行う投資は投資でなくギャンブルになるので、投資話には細心の注意を払ってください。
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時間があればお話ししましょう(笑)